やっぱり僕は、E-Systemが好きなんだと思った。
秒6コマの連写、手持ちHDR、そして何よりセミオーダー可能なカラーバリエーションと、消費者のココロをぐっと掴むフィーチャーに溢れるK-r。正直言って、いいんじゃない? と思わせる機種だと思う。でも僕は、K-rをデジイチ初心者に勧めることはない。
だって、ごく控えめに言って「糞」だよね、K-rのダストリダクション。撮像素子を震わせるだけでゴミが落ちるんなら、手ブレ補正の動作時にキレイになるっつーの。
僕が、「ああ、やっぱ4/3じゃなきゃダメだ」と思ったのは2つの理由。それは、4/3(というかE-System)には、換算画各24mmから周辺減光の少ないズームレンズがあることと、カンペキなダストリダクション機能を全モデルで備えていることだ。くさすつもりはないけれど、過去にメインで使っていたα700の、詐欺のようなゴミ取り機能(撮像素子を震わせるだけ笑)と、16-80mmZAの広角側の周辺減光は、僕にとって「不良品?」と感じるレベルのものだった。
周辺減光は絞れば消えるけど、絞ると今度は、ゴミが見えてくる。特に屋外の撮影で数回レンズ交換をするともうダメ。画像にゴミの斑紋が写り込むと、荷物をまとめて帰りたくなる(実際にそうした)。広角から減光なく、そしてどんなに絞っても青空にゴミの浮かぶことのないE-System――なんだかんだ言って、僕好みなフォーマットだ。
(ZD12-60mm,各マウントを通じて最良の標準ズームだと思う)
ここで何が言いたいかというと、エントリーモデルにこそ、ダストリダクションが必要なのに、せっかく超音波式ダストリダクションの「DRII」を持ちながら、K-rにはそれをケチってただの「DR」にしたペンタックス(HOYA)の姿勢が気にくわないということ。初心者がパッと見で「いいな」と思うところ(カラバリとか)には注力するけど、使ってみないとその必要性が分からないダストリダクションには手を抜くというのは、マーケティング先行の人間による賢しらなやり口だ。どんなに世間がK-rを褒めても、僕はHOYAのそのスタンスが気に入らない。
その点E-Systemは、エントリーからフラッグシップにいたるまで、全モデルに抜かりなくSSWFを奢っている。カタログや量販店の店頭では映えない機能かもしれないけれど、確実にユーザーの助けになってくれるテクノロジーだ。見えないところにコストを掛けて製品化されたE-Systemは、カラバリなんかの何倍も、何十倍も、ユーザーフレンドリーだと思う。
とはいえ正直な話しをすると、僕だってK-rのカラバリをカジュアルに持ち歩きたいんだよ! その時は35mm f2.8 Macro Limitedを付けるって決めているくらいだ。でもK-rのゴミ取りが糞で、そのため買ってもすぐK-rをキライになる(かもしれない)ことを想像すると、なかなか手を出せないのだ。
あれ? これってお値打ち感の強まったK-7に惹かれてるということだろうか・・・?(早く来い、E-5)
まったく、同感です。
よく出来た玩具以上のKrですが、もし、E-620が、正常進化していれば、E-630か、E-650で、張り合っていたであろうに、いまや、E-5と張り合うスペックです。
これは、噂のK-5の前には、E-5は、出る前から撃沈でしょうか?
でも、なあ。同じく、竹レンズ・松レンズのレンズの描写と、Eシステムの色表現が好きなんですよ。
mixiのコミュニ、次期フラグシップが、今週末に発表されるという怪情報が出ていました。
どうなんでしょうね?
投稿情報: Kiyo | 2010/09/10 13:01
Kiyoさん、こんにちは。「竹レンズ・松レンズのレンズの描写が好き」というお言葉ですが、とても同感です(笑)
他のマウントが「撮像素子に依存するフォーマット」だとしたら、E-systemは「レンズを味わうフォーマット」だと位置付けられると思います(自分はフルサイズと併用しているので、よりそのように感じます)。ですので、E-5が高性能・高機能化してリリースされるのに越したことはありませんが、あまりボディの性能に一喜一憂しないようにしています。ほかの、自分が使いたいレンズの揃っていないフォーマットのボディと比較しても、仕方ないですしね。
E-Systemの主役はあくまでもレンズ――と考えると、ダストリダクションや強力な手振れ補正といった、E-Systemボディの特徴は、レンズ性能を生かすための素晴らしい要素だと感じます。いずれにせよ14日が待ち遠しいですね。
投稿情報: Maaasya | 2010/09/10 14:58
Maaaasyaさん、
本当にそうですね。
>E-5が高性能・高機能化してリリースされるのに越したことはありませんが、あまりボディの性能に一喜一憂しないようにしています。
ここが、とても共感できます。
フラグシップモデルに求める性能アップは、Krや、α33、α55のようなエントリーモデルが、耐久性を落とした消耗品部品で機能アップするのは、違って、耐久性のある部品で実現しなければならないので、レベルが上がって、大変なのだと思います。
物事は、バランスですので、突飛な部分が得意なオリンパスと言えども、地に足が付いた性能アップこそ求めますね。
最終的に、2000万本とも言われる松レンズの性能に見合ったEシリーズ後継機を見た行きはしますが、今すぐの技術では無理だと思いますので、イメージセンサーにブレークスルーがあった頃に、解像度の改善をして欲しいと思います。
それまでは、地道な改善を続けて欲しいモノです。
投稿情報: Kiyo | 2010/09/10 21:21