Hiroさんのところでも話題になっているが、E-5の「ローパスレスで高解像度・偽色やモアレは画像エンジンで除去」という特徴には、気を付けなければならない点がありそうだ。僕がサポートに問い合わせたところ、20日現在、以下のような回答が得られた。
・ファインディテール処理は画像処理エンジンがJpeg出力する際に適用される
・従ってE-5のRAWにはファインディテール処理は施されない(!)
・このためRAW段階では(被写体によって)偽色やモアレが発生している可能性がある
・OLYMPUS Viewerや汎用RAW現像ソフトがどこまで(ファインディテール処理的な現像に)対応するかは、現状では未定
オリサポートの方は、(やや申し訳なさそうながらも)「RAWにはファインディテール処理は施されていない」と明確に回答してくれたので、仕様としてはほぼ確定と思われる。さすがにOLYMPUS Viewerでの現像には対応してくると思うけれど、他社製RAW現像ソフトの動向が注目される。
Maaasyaさん
これ、本当ですかね?
TruePic V+の時点でファインディテール処理しているのでしょうが、その場合、JPEG限定というコト自体が有り得なくはないですが、必要性のない限定処理になります。
よく誤解がありますが、イメージセンサーからの出力時点では、アナログデータですが、これを、TruePic V+などの画像処理エンジンが、デジタルに変換処理します。
その時の味付けが各社の画像処理の差となっています。
アナログから、各種画像処理をした上で、RGBのデジタルデータにした段階が、RAWデータになります。
そこから、JPEG化処理をしたモノが、JPEGデータになります。
このJPEG化処理時点で、高感度での偽色低減や、暗部ノイズ除去や、広範囲のノイズ除去処理が入ります。
このJPEG向けの時点で処理されるデジタル画像処理の一種が、アートフィルターです。
もし、ファインディテール処理が、JPEG専用の場合、アートフィルター処理の手前で行うコトにありますが、高感度での偽色低減や、暗部ノイズ除去や、広範囲のノイズ除去処理の一種の拡張というコトになります。
これでは、原理的には、有り得なくはないですが有効処理とは考えにくいです。
出来るだけ、オリジナルのアナログデータに近いデータがある時点でこそ、従来不可能だった領域まで攻め込んでの解像感を維持してのモアレ除去・偽色低減ができると考えられます。
臭いモノは、元から絶たなければ、ダメなのです。
出来れば、イメージセンサーの出力時点で、ノイズの原因・偽色の原因を絶ちたいのに、JPEG化処理の一貫=従来の高感度での偽色低減・ノイズ除去処理の強化では、他社のように、塗り絵的な絵が出て来てしまうはず=高解像感の維持は、不可能なハズです。
まだ、公式見解ではないと思いますので、サポートさんの誤解と言う事で、正解を待ちたいと思います。
投稿情報: Kiyo | 2010/09/20 16:45
kiyoさん、コメントありがとうございます。
僕としては、「RAW現像時におけるファインディテールの扱い」をオリンパスが明示していないことが問題かなあと感じます。
デバイス周りに詳しいわけではないのですが、、素人考えでは、可能性として以下の三つが考えられると思います。
A:RAW生成時点でファインディテール化されており、何ら問題無し(正誤はともかくとして、サポートさんは明確にこれを否定)
B:RAW生成時点ではファインディテール化されていないが、現像ソフトでファインディテール化が可能(自分としてはこれなら実用上、問題なし。プロセスはともかく、仕上がりが良いならそれで満足なので。)
C:RAW生成時点ではファインディテール化されておらず、現像ソフトでも対応不可(これはサイアク・・・E-5がjpeg専用機になってしまいますね)
できればA、少なくともBであることを早々にオリンパスがアナウンスしてくれれば良いのですがねえ・・・。サポートさんには、そのあたりの扱いを早く公式にアナウンスしてくれるよう、お願いはしておきました。
ひとつ付記しますと、「RAWをカメラ内現像した場合はファインディテールが適用される」ともサポートさんがコメントしていましたので、少なくとも今のところサポート側は、「ファインディテールが適用されるのは、RAWからjpegに現像(変換)するとき」と認識しているということかなと思います。
投稿情報: Maaasya | 2010/09/20 17:25