以前のエントリーでもAFについて触れたことがあったけれど、アルゴリズムを改善したというE-5のAFは、特にS-AFの速度と精度、暗所での食いつきに関する限り、依然として最高レベルと言っていい。
何と比べて速い・遅い、正確・不正確というと語弊があるのでここでは避けるけど、「測距点の数とAFセンサーの数は分けて考えるべき」という基本的事実は踏まえておきたい。
例えばD7000は39点AFを謳っている。対してE-5は、11点AFだ。ただしこれは、あくまでも測距点の数である。D7000の測距点の仕様は、中央9点がツインセンサーで、ほか30点はシングルセンサー。だがE-5はすべて、「ツインクロスセンサー」だ。
AFセンサー数でいうと、D7000は9×2+30=48で、E-5は11×4=44ということになる(ま、それでも少ないけどね)。カメラまかせのAFや、C-AFをメインに使う人ならファインダーを隙なく埋めるD7000型のセンサー配置が良いだろうし、S-AFでしっかり測距したい人にとってはE-5の「すべての測距点がツインクロスセンサー」という仕様が生きてくるだろう。要は“使い分け”だ。
いわばD7000が面を制圧する機関銃だとしたら、E-5は点を狙う狙撃銃というところか。
とはいえE-5には、せめて測距点の間のスペースをフォローするアシストセンサーを加えて欲しかったとは思うけれど……。
(E-5,14-35mm f2.0)
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